初めてのUS配列キーボードで無刻印を選ぶ|HHKB

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5月某日、「HHKB Professional HYBRID Type-S 無刻印/雪 (英語配列)」が我が家にやってきた。

初めてのHHKB。そして、初めてのUS(英字)配列に、初めての無刻印。我ながら思い切った選択をしたものだと思ったが、蓋を開けてみれば、2週間足らずで慣れている自分がいた。人間の適応力とは素晴らしい。

HHKBについては、その人気もあって使い方に関する情報が豊富だが、個人的にもっとも参考になったのは、公式が公開している「HHKB博士に聞く!購入前に知っておきたいHHKBの基礎~配列編~」だ。

タイトルの通りHHKBの基本的な特徴から、US配列キーボードの簡単な使い方、キーマップ変更ツールによる初歩的なカスタマイズ方法までが1つの記事にまとまっている。これからHHKBを触る人は、まずこのページを読んでおくとよいと思う。ちなみに、私は次のようなカスタマイズを施して使っている。

今回HHKBを試してみて思ったことがある。それは、「US配列」や「無刻印」に対して敷居の高さを感じている人ほど、むしろ思い切って飛び込んでみてほしいということ。傍から見ているより、実際に触れてみたほうがずっと簡単だ。

もちろん、普段あまり使わない記号などは、最初のうちは調べながらの入力になる。でも、それは初めてPCを触ったときに誰しも経験する“おっかなびっくり”の延長線であって、大した話ではない。

とはいえ、「US配列 × 無刻印」のメリット・デメリットは、人によって考えることがあるかもしれない。最後に、2週間使ってみた中で気づいた点を挙げておく。参考になれば幸いだ。


メリット:

  • ブランドタッチが100%身に付く
    • 当たり前の話だが、無刻印キーボードには何も書かれていない。ゆえに、入力中につい視線を落としてしまう癖自体がなくなる。結果として、キー配置の違いにさえ慣れてしまえば、職場などでJIS(日本語)配列を使うときにもタイピング速度が向上する。
  • 右手の親指を使うようになる
    • JIS配列しか使っていなかった頃と比べて、右手の親指でキー操作をする頻度が明らかに増えた。おそらく、US配列ではFnキーを使う機会が多いためだと思う。私の設定では、右下のFnキーを小指で押しながら、親指で右下段のキーを入力する。この動作は2週間ほどで自然に馴染み、JIS配列を使う場面でも親指を活用するようになってきた。
  • コードが書きやすい
    • 記号の位置がコード向きに最適化されているため、プログラミングにおけるストレスが減った。慣れるとUS配列以外には戻れなくなる、という話にも頷ける。
  • 机上が映える
    • これはもう完全に見た目の話だが、無刻印のミニマルなデザインはやはり美しい。デスク周りにこだわる人なら、それだけでも選ぶ価値がある。

デメリット:

  • JIS配列との切り替えに頭のスイッチが必要
    • JIS配列も日常的に使っていると、US配列との違いで混乱することがある。特に記号の位置はややこしい。慣れの問題かもしれないが、私の場合は2週間経ってもまだ少しミスタイプする場面がある。ただしこれは、HHKBでの入力時に限った話で、JIS配列の社用キーボードではなぜか起きない。
  • カーソルキーが少々不便
    • US配列のHHKBには、独立したカーソルキーがない。Fnキーとの組み合わせで操作するため、たとえば「Shift+→」のような操作が「Shift+Fn+→」となり、少し手間が増える。カーソルを多用する人には気になるポイントかもしれない。

無刻印キーボードと聞くと、いかにも“上級者向け”という印象を持たれがちだ。でも、実際に使ってみると、そうでもない。むしろ、不便を少し楽しめるくらいの余裕があれば、道具としての深みや面白さを存分に味わえる選択肢だと思う。

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